【ギャラリー】
【その他】
このモデルはオークションで割と見掛けるが、以下の点に注意して手に入れると良いだろう。

《ダイヤル部分の液晶漏れ》
これは多くの個体で発生しているので、液漏れしていない個体を手に入れるのは時間が掛かるかと思うが根気良く探せば見つかると思う。

《ファインダー内の液晶漏れ》
これも発生している個体が多く、場合によっては視認不能な重症個体もあるので注意が必要である。

《シャッター幕の加水分解》
これも発生している個体が多く有るので、見極める必要がある。
尚、この加水分解が重症化するとシャッター幕が開かなくなったりしてしまう恐れがあるので、既に入手済みの個体が加水分解が発生している場合は分解修理又は部品交換を要する。

《グリップの崩壊》
これに関しては他のモデルでも発生しているのでなんとも言えないが、綺麗な個体を手に入れたい場合には根気良く探す必要がある。
また、既にグリップの崩壊が発生している場合にはDIYしてグリップ生成して治すしか無い(或いは、気にせずそのままゴムグリップを全て剥がして潔く使う)

以上の四点に注意すれば、末永く使えるのではないかと思うので参考程度に。
【使用時】
このモデル、オートフォーカス機では有るが実質的にマニュアル機であると言えるようなモデルであると中の人は考える。
先ず、巻き上げが中級機のMINOLTA α-7000とは異なりワインダーが内蔵されておらずレバーで手動巻き上げするというものである。
更に、フィルムの巻き戻しも手動でありオートフォーカス機でこの様な仕様を採用しているのは本機しか無いと思う。

そして、レンズのフォーカシングスピードが遅く実用レベルから程遠いものであるというのも、実質的なマニュアル機と考える理由材料の一つである。
その原因は搭載されているモーターをMINOLTA α-7000で搭載されているものを流用するも、電圧が低く動作が遅くなってしまっているという。
それだけであれば良い話であるが、モータードライブを装着しても供給される電力の電圧が上昇する訳では無いので、何故モーターを流用したのかと疑問に思うのだ(また、何故ボディ側の電圧を適正に設計されなかったのかと)

しかし、ファインダースクリーンは非常に見易いもので合焦性能の低さをカバーする程のものと言っても過言ではない。
オートフォーカスで撮影するよりもマニュアルフォーカスで撮影した方が速い位であり、これで練習をして置きピンなどを習得したりマグニファイアで精密なピント調整を行うのも容易であろう。


モータードライブを装着して使用した際の感想になるが、やはり連写出来る安心感や爽快感は格別であり、一種の人権であると考える。
モータードライブでは単写・低速連写・高速連写と切り替えられるものとなっており、モータードライブ側のフィルムカウンターとボディが連動しており自動停止もされる。
【外装】
さて、このモデルはMINOLTA α-7000tとは異なり妙に質感が良くてMINOLTA X-700と似ていると感じた。
しかし、巻き上げ時の感触が少々気持ちの良いものではなくゴリッとする様な引っ掛かりを覚える感が否めない。

それ以外に注目すべき点はダイヤルだと思うが、中の人がオートフォーカス機で液晶を埋め込んだダイヤルを採用しているモデルを覚えている範囲ではPENTAX MZ-S位だろうか。
それくらいに独特なものとして仕上がっているが、その奇抜さだけで終わらせておらずキチンとファインダー内の情報を表示させている上に、インターフェイスデザインとして分かり易い。
【使用感など】
 カメラタイプ マイクロコンピュータ制御35mmAE一眼レフオートフォーカスカメラ
 撮影方式 プログラムAE(Pモード ワイド・スタンダード・テレプログラム自動設定 プログラムシフト可能)
絞り優先AE(Aモード)
シャッター速度優先AE(Sモード)
マニュアル(Mモード)
 使用フィルム パトローネ入り35mmフィルム(135判) 画面サイズ:24x35mm
 レンズマウント ミノルタAマウント(含油ステンレス合金使用)
 使用レンズ ミノルタαシステム
 オートフォーカス方式 TTL位相差検出方式 検出素子:CCD 検出範囲:EV2~19(ISO 100)
シャッターボタンに指を触れている間は連続フォーカス(軽く押し込めばフォーカスロック)
ファインダー内3点LED・ブザー音(メインスイッチ■
)))のとき)によるフォーカスモニター
マニュアルフォーカス可能
 測光方式 TTL開放ボディ内測光
中央重点的平均測光・スポット測光切り替え可能(スポット測光はハイライト・シャドー基準露出可能)
専用フラッシュ使用時はダイレクト測光
受光素子:複合シリコンフォトセル1個
測光範囲:EV1(スポット測光時3)~20(ISO 100・F1.4レンズ使用時)

シャッターボタンに指を触れて測光開始(指を離しても10秒間測光継続)
 シャッター 電子制御式縦走りフォーカルプレーンシャッター 電磁レリーズ
 シャッター速度 P・Aモード:1/4000秒~30秒(無段階)
S・Mモード:1/4000秒~30秒(1段単位)・バルブ(露出時間はカメラの電池寿命により制限)
ボディ液晶表示
 ファインダー内表示  
 ファインダー  
 フィルム感度 ISO6~6400(1/3段単位)
DXコード付きフィルム使用時は自動感度設定 
 AEロック AEロックボダンの押し込みによる
 露出補正 -4.0~4.0EV(1/2段単位)
 セルフタイマー シャッターボタンによるスタート 作動時間:10秒 LED点滅・ブザー音(メインスイッチ■)))のとき)により作動表示 途中解除可能
 フラッシュ撮影方式  
 フィルム巻き上げ レバー巻き上げ式(巻き上げ角128° 予備角30°)小刻み巻き上げ可能
フィルムカウンター1まで1/4000秒・最小絞りに自動設定
モータードライブMD-90装着可能
フィルム巻き戻し 巻き戻しボタン・巻き戻しノブによる手動巻き戻し
 ミラー クイックリターンミラー(ハーフミラー) サブミラー付き
 裏蓋 交換可能 グリップ・フィルム確認窓付き
プレビュー プレビューレバーの押し下げによる(P・A・S・Mモードで作動可能)
多重露光  多重露光ボタンの押し込みによる
 その他の機能 フィルムカウンター(順算式)
レリーズリモートターミナル
シンクロターミナル(JIS型式)
 使用電池 単3形マンガン乾電池・アルカリ乾電池・Ni-Cd電池いずれか2本
 バッテリーチェック 電池消耗時は液晶表示が点滅
 大きさ・重量  92x139x53mm・645g(電池別)
【スペック情報】

MINOLTA α-9000